デジタル日めくりと紙のカレンダーが
ひとつになった商品はないものか?

叔母の介護をすることに

アトリエビエントのスタッフの一人(女性)には、94歳で一人暮らしの叔母さんがいます。その叔母さんが4年前に骨折入院してから、彼女が身の回りの事をするようになりました。叔母さんは退院をしても足が不自由で認知症もあるため、週に一度はそのスタッフが家事をしに叔母さんの家に通うことになったのです。

次第に進む認知症

叔母さんはここ1年ほどの間に「今日は何日?」と頻繁に聞くようになりました。「今日は2月23日ですよ」と彼女が言っても、また1時間もすると「今日は何日?」と聞きます。目の前に大きなカレンダーを貼って、今日の日付を指さして「今日は2月23日で月曜日ですよ」と言っても、ひと眠りするとまたわからなくなって彼女に聞くのです。

スマートカレンダー・木製フレーム・花暦
スマートカレンダーがあれば、今日が何日かすぐわかるね!

デジタル日めくりで一件落着!?

毎週行く度に聞かれ、行けば日に何度も聞かれるので、ある日彼女は家電店で売っている「デジタル日めくり時計」を買って持って行ったのです。叔母さんはそれを見て、「今日は2月23日ね!よくわかる!」と喜んで自分で何度も見て確認するようになりました。ところが・・・

今日の日付と今月の予定が関連づけられない!

「今週の金曜日の2月27日に病院に行こうね」と壁のカレンダーに書いて指さすと、それを見て「27日に病院か・・・それで今日は何日だったっけ?」と言って「デジタル日めくり時計」と「紙のカレンダー」を交互に見て「ふ〜ん・・・」と唸っている場面にたびたび出くわすようになりました。

デジタル日めくりと紙のカレンダー

それで彼女は「デジタル日めくり時計」と「紙のカレンダー」がひとつになった商品があれば便利なのでは、と思って探してみましたが、そういう商品は見当たらなかった。だったら自分で作ろうと思ったことが「スマートカレンダー」を作るきっかけとなったのです。